「重症呼吸不全を呈する急速進行型間質性肺炎(急性呼吸促迫症候群や間質性肺炎急性増悪)に対するポリミキシンB固定化繊維カラムを用いた血液浄化療法(PMX-DHP療法)の有効性に関する後ろ向き観察研究」について
【はじめに】
熊本大学医学部附属病院では、重症の急性呼吸不全の治療向上を目指し、過去の治療内容の評価や検査結果の解析を後日研究目的で行う場合があります。このような研究は倫理委員会の審査を受け、承認された後に関連の研究倫理指針に従って実施されます。
【研究目的】
急性呼吸促迫症候群または間質性肺炎急性増悪による重症の急性呼吸不全と診断され入院治療を受けられた患者様を対象に、その治療内容の違いによる予後への影響を明らかにすることを目的とした研究です。
【対象・研究方法】
対象となる患者様は、2002年1月1日から2014年12月31日までに熊本大学医学部附属病院において重症の急性呼吸不全のため入院治療を受けられた方です。対象となる患者様の診療記録から、患者様の年齢、性別、喫煙歴、基礎疾患、入院時や治療開始後の検査結果、胸部CT所見、治療効果、人工呼吸器装着率・その期間、予後を調べます。特に2007年以降では、標準治療に加えてポリミキシンB固定化繊維カラムを用いた血液浄化療法(以下、PMX-DHP療法)を施行しておりますので、この追加治療の有効性について調べます。研究全体として約100名の患者様の解析を予定しております。
【研究機関】
熊本大学医学部附属病院
【研究期間】
平成27年8月12日〜令和2年3月31日
【個人情報の取り扱い】
診療記録から収集した情報のうち、個人情報は氏名と患者番号のみです。今回の研究で取り扱う患者様の診療情報は、個人情報をすべて削除し第3者にはどなたのものか分からないデータ(匿名化データ)として取り扱いますので、個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。患者様の個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、研究結果は学会や医学雑誌等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
【その他】
この研究のために、患者様に新たな検査や費用が追加されることは一切ありません。また、研究の対象となる患者様に謝金はありません。この研究への参加を拒否されても、患者様への不利益は生じません。本研究の実施に際しては、特定の企業や団体からの資金援助は受けておりません。
上記期間中に急性呼吸不全で治療を受けられた患者様で、ご自身の検査結果などの研究への使用をご承認いただけない場合には、下記の問い合わせ先までご連絡下さい。
【お問い合わせ先】
研究責任者:一安秀範 熊本大学大学院生命科学研究部 呼吸器内科学 准教授
連絡先:860−8556 熊本市中央区本荘1−1−1
TEL096-373-5012 FAX096-373-5328(呼吸器内科医局)
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